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CLTとは
Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の頭文字を取った略称で直交集成板と呼ばれ、板の木目が層ごとに直交するように重ねて接着したパネルのことです。
1990年代ヨーロッパで開発、優れた製品性能が評価され、これまで中高層建築物の躯体として使われていた鉄筋コンクリートに代わる建築材料としてCLTの需要が飛躍的に拡大しています。
日本では、現在CLTを構造材として3階建の建物が建築されており、新たな木質構造材として期待されています。
CLTの断面構成は6種類あり、以下の様に呼ばれています。
・3層3プライ / 3層4プライ
・5層5プライ / 5層7プライ
・7層7プライ / 9層9プライ
・1プライ(ラミナ)の厚さは12~50mm
成型材は、 | 厚さ | 36~450mm |
幅 | 300mm~ | |
長さ | 900mm~ |
※ 図は、日本CLT協会及び農林水産省のHPより抜粋
CLTを使用した施工例 (写真提供:(一社)日本CLT協会)
[ 海外 ]
ウィーン 7階建てビル | ウィーン ショッピングリゾートG3 |
ミラノ 9階建てビル |
[ 国内 ]
CLT勝山共同住宅 | CLT勝山共同住宅 施工の様子 |
真庭市役所前バス待合所 | 高知おおとよ製材社員寮 |
CLTの特徴と利点
① 分厚く大きな一枚の板を容易に手に入れることができます。
② 実験により高い耐震性が実証されています。
③ コンクリートと比べて優れた断熱性があります。
④ 鉄筋コンクリート造と比べて軽量です。
⑤ 工場加工で工期短縮と廃棄物削減が図れます。
⑥ 持続可能な木材資源の有効活用ができ、環境負荷が少ない建築材料です。
CLTに関する情報
●CLTを用いた建築物の一般的な設計法等の策定について(国土交通省)
●CLT建築コスト調査報告会などのセミナー実施報告やCLTの事例集を掲載しています(岡山県林政課)
●直交集成板(CLT)について一般的設計法等で使用できる層構成を追加します!(国土交通省)
●平成30年度CLT利用促進対策事業(CLT等利用促進支援事業)の実施について(岡山県林政課)